チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~


くっそ、タイミングが!せっかく蘭から遊びに誘ってくれてんのに。

朝は寝坊だし、今日は厄日なのか、、


「ごめん!俺も蘭と遊びたかったけど松山と前から約束しててさ、、」


内心葛藤しながらも、蘭の誘いを断った。


「ううん、気にしないで。私も連絡せずに来たし。松山くんによろしくね」


ニコッと笑顔を見せて、蘭は踵を返し、自宅の方向に歩いていく。


そんな姿を見送りながら俺は気づかれないように


ハァ…と、小さくため息をこぼした。


蘭にサプライズがバレなかったのは、よかったけれどもなんだかかなり、惜しいことをした気分。





< 11 / 84 >

この作品をシェア

pagetop