チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
くっそ、タイミングが!せっかく蘭から遊びに誘ってくれてんのに。
朝は寝坊だし、今日は厄日なのか、、
「ごめん!俺も蘭と遊びたかったけど松山と前から約束しててさ、、」
内心葛藤しながらも、蘭の誘いを断った。
「ううん、気にしないで。私も連絡せずに来たし。松山くんによろしくね」
ニコッと笑顔を見せて、蘭は踵を返し、自宅の方向に歩いていく。
そんな姿を見送りながら俺は気づかれないように
ハァ…と、小さくため息をこぼした。
蘭にサプライズがバレなかったのは、よかったけれどもなんだかかなり、惜しいことをした気分。