チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
「ほら、瑞季先輩もそう言ってることだし、あさみ先輩も俺のことは気にしないでお昼食べましょ」
そう言って、俺は持ってきたパンと牛乳を机の上においた。
「いや、でも……って、侑都くん、またパンと牛乳?栄養片寄るよ、ほら、私のサラダあげるから」
と、言ってサラダを分けてくれようとする先輩に思わず、笑みがこぼれる。
なんだかんだ言いながらも、俺の体調を心配してくれるんだよなぁ。
「えー。サラダそんなに好きじゃないです。サラダよりも、先輩の卵焼きください」
「え、卵焼き?まぁ、いいけど…サラダも食べないと」
あさみ先輩は、お弁当箱の蓋にサラダと、卵焼きをのせて、俺に分けてくれた。