チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~


いつもは、恥ずかしくて素直に言えなかったけど、はじめて本気で告白した。 
 


うわ、俺…超必死じゃん。



未だに腕の中にいる先輩には、俺の心臓の鼓動が伝わっているに違いない。



緊張してるのバレバレだよな。


一瞬の沈黙の後、おもむろに先輩が口を開いた。


「…私ね侑都くんモテるし、私のことは冗談なんだろうなって。だから、私も本気にならないどこって思ってた。でも、バレンタインの時…ほ、ほっぺにキスされてから侑都くんのこと意識しちゃって……だから、2人きりになりたくなくて…」



…は?



先輩の言葉に俺の力が抜ける。


断られると思って、緊張しまくってたけど…それって、つまり…。



「先輩…俺のこと意識して避けてたってこと?」



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