チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
「大地!起きなさい、あんたいつまで寝てんの?」
バサッと豪快に毛布を捲られ、俺は目を覚ます。
声のする方に顔を向けると、
「休みだからってだらけてんじゃないわよ。今何時だと思ってんの?」
呆れたような表情の姉、美海の姿。
「…姉ちゃん、何言ってんだよ、今日休みなんだから少しくらいゆっくりしたっていいだろ。つか、そっちこそ休みなんだからデートの1つでも行ってこいよな」
と、呟き、俺は再度毛布を被る。
「…へぇ、生意気じゃない。私にそんなこと言える立場かな?あんたが昨日起きなかったら起こせって頼んだんでしょーが!」