チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
「…え」
俺からのプレゼントが予想外だったのか驚いている様子の彼女。
カチンと固まっている彼女の様子を見て、
やっぱり、彼氏いるのにまずかったかな
と、考えてしまう。
先輩からだし、断りづらいよな、、。
そう思いつつも、
「…正直、彼氏いる女の子にあげるのもどうかなって思ったんだけど…バレンタイン貰ったし俺が萌花ちゃんにあげたいなって思ったから…迷惑だったらごめん。でも、お菓子だから気軽に受け取ってもらえると……」
受け取ってもらいたい一心で、言い訳のように言葉を繋ぐ。
「ありがとうございます、先輩から貰えると思ってなかったから…嬉しいですっ!」
バッと、顔をあげた萌花ちゃんの頬は少し赤い。
今まで見たことない表情に思わずドキッと心臓がはねた。