チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~

「もう、絶対頼まれても起こしてやんないからね」

美海は、最後にそう捨て台詞を吐き、バタンと、思い切りドアを閉めていく。


一瞬、起きない頭で現状を把握しようと昨日のことを思い出そうとする俺。


…そっか、俺、確かに寝る前に姉ちゃんにLINEしてたな。

思い出しついでにスマホを見る。


そこには、アクセサリーやら、お菓子やら、昨日のホワイトデーのお返しについて調べた検索履歴が残っていて。


サーッと血の気が引いた。


ヤバい。蘭のプレゼント探しに行くんだった!

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