チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
だから、ついつい、
「…そっか、よかった」
と、思ってたことが口に出てしまった。
「…え?よかったって何がですか??」
再び不思議そうに俺に問いかける彼女。
「あ、いや…あはは。何でもないよ。そ、それよりも萌花ちゃん、紅葉!せっかくだし公園で遊んでこうか」
苦し紛れに、無理矢理話題を変える俺。
「…?は、はい」
「うん!遊ぶー。萌花ちゃん、行こー!」
砂場に向かって駆け出した紅葉は、しっかりと萌花ちゃんの手を握っている。
とりあえず、当面のライバルは、紅葉かな?
そんなことを考えながら、俺は二人の後を追いかけたのだった。
☆pattern3 END