星に願いを
その彼に、彼女ができたと聞いたとき、彼のために願うのをやめた。
もう、私が願わなくても、横で幸せにしてあげられるかもしれない人が居るんだからと。
私がどんなに願っても、星が私の願いを聞いてくれたのだとしても、
でも、それはきっと彼女がいるからなのだから。
私の想いはもう伝わらないのだから。
もちろん、彼が幸せになることを願っている。
彼が幸せを感じる日が来ることを。
でも、もう私の力の及ばないところにいってしまったんだということを認識した。
だから、彼のために願うのはもうやめた。