大人になんて、ならないで。
『愛の家にいるなら、そっちに任せるわ。
帰って来いって言っても、たぶん真矢が帰りたがらないと思うし』
「あ…はは…」
私が帰ってほしくないって言ったんだけどね…。
『明日学校にだけは行かせてね。
じゃあ頼むわー!』
「…はーい…」
そんな感じで許しちゃうのね、真優…。
私のことを信頼してくれてる証拠なのかもしれないけど。
電話を切って、今度こそご飯を作ろうとキッチンに立った。