大人になんて、ならないで。





…………え。



自分のことのはずなのに、全く記憶になくて戸惑ってる私に、



廊下を指さしながら、『吐いたのそこね』と真優が説明してくれる。




「……マジで全然記憶ない…。
え、ごめん!!!ほんとごめん!!!」




真優に頭を下げると、



真優が『まてまて』と私の肩を掴んだ。




「それはあたしにじゃなくて、
真矢に言って」



「え…」



「真矢、自分も愛のゲロくらったのに、
掃除して、体も拭いて、着替えさせて、
愛のために色々やってくれたんだから。
あたしじゃなくて、真矢に感謝してよね」




……え…あれ?



じゃあ、下着がないのって…





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