大人になんて、ならないで。
「……なるほど、
“弱点”なわけだ」
「だよなー」
「え?」
2人がなんか哀れむような目で見てくるんだけど…どういうこと?
「愛さん、
真矢のことで、少し話したいんだけど…
今から時間あります?」
「え…っと」
真矢くんが家に来るのがいつくらいかわからないから…
あるといえばあるし、ないといえばない…?
「一応あるけど…
その用事はどれくらいかかるかな?」
「ファミレスで駄弁るだけっす。
帰りたくなったら帰ればいいっすよ」
「そっか。
ついでにファミレスで夕飯食べようかな」
「おっ、そうしましょー!
奢りますよ!」
「子どもに奢らせるほど困ってないから」