大人になんて、ならないで。
「で、その時気付いたんだ、
真矢にとって愛さんが、同級生の女じゃなれないくらい、『特別な人』なんだってこと」
「……」
「真矢のお姉さん、愛さんの友達なんですよね?
アイツ、高校時代の愛さんの写真こっそり持ってますよ」
「えぇ!?」
初耳!!!!
「一歩間違えばストーカーっすよ。
そんなやつのこと、愛さんどう思ってんのかなって」
「……今の聞いて、ちょっとひきました」
「え!?」
まさか真矢くんが、私の写真を持っているなんて…。
そんなの、知らなかった…。