大人になんて、ならないで。





さすがに真矢くんと同じ男子高校生だ。



私よりもはるかに早く、2人は食事を終えていた。




「早いね、2人とも」



「高校生男子の食欲なめてもらっちゃ困る」




言うことも真矢くんにそっくりだ。




「気にしないでゆっくり食べていいっすから」



「ありがとうね」




目の前にあるカルボナーラをフォークにくるくると巻いていたけど、



その手を止め、さっき真優と別れる時から気になっていたことを、眠そうにあくびをしている2人に聞いてみた。




「あの…真矢くんのことなんだけど」



「「ん?」」



「真矢くん…どうして今日は帰りが遅いの?」





< 159 / 276 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop