大人になんて、ならないで。
18歳の誕生日を迎えたら、一番にめぐちゃんにプロポーズするんだって、そう思ってたのに…。
その前に…ダメになっちゃったな…。
電気を付けてない真っ暗な部屋から出ようと、ベッドをおりる。
……今日は金曜日なのに、めぐちゃんは泊まりに来ない。
本当に……もう俺に会うつもりないんだ?
そう思ったら、またどうしようもなくイライラして。
上着を持って、部屋を出た。
「…真矢?
どこ行くの?」
「……散歩」
姉ちゃんに伝えて、家を出る。
向かったのは…めぐちゃんの家。