大人になんて、ならないで。
「真優、あの…全然わからない…」
「とにかくうざい。
なんかずっと不機嫌だし、
ご飯作っても食べない。特に家事手伝いするわけでもない。
ほぼ部屋に篭りっぱなし。反抗期かっつの」
「へぇ…」
「へぇじゃないの!!
愛のせいだからね」
なぜか私のせいって言われて、ムと唇を尖らせた。
「なんで私のせいなの?」
「だって、高校入ってあたしの家に住み始めた頃と一緒なんだもん」
……それがなんで私のせい?
「私関係ないじゃん」
「あるっつの。
愛がいたから、真矢は家のことも手伝ってくれるようになったし、言うこと聞いてくれるようになったの」
「え…どういうこと?」