大人になんて、ならないで。
伝えたかったこと
「ん…」
お腹の辺りに何か重みを感じて、瞼を開ける。
………あれ…
見たことない天井だ…。
横に首をたおすと、頭だけベッドに乗せて寝ている人がいる。
……真優?
どうやらお腹の重みは真優の腕みたいで、そっとそれを退かす。
すると真優が目を覚ました。
「……愛…!」
「真優…」
「よかったぁ!!
大丈夫?痛いとこない?
苦しいとこない?」
真優がペタペタと私の顔を触る。
…なに?どしたの?
「どうしたの、真優」
「どうしたじゃないよ…。
どんだけ心配したと思ってるの?」
「……心配?」
……なにが?