大人になんて、ならないで。
頭を下げる真優のお母さん。
そんな…真優のせいでも、真矢くんのせいでもないのに。
私は『頭を上げてください』と真優のお母さんの肩を揺すった。
「私が悪いんです。
私が、自分勝手だったから…」
意地張って、連絡しなかった。
真優にも、相談はしてたけど、あんまり干渉しないようにって頼んでたし…
真矢くんだって…もしかしたら手紙に気付かない可能性があることだって、考えてなかった。
全部、私の自己中さと、子どもじみたプライドのせい。
「本当にごめんなさい…。
真優にも、真矢くんにも迷惑をかけて…
おばさんとおじさんにも迷惑をかけて…」
「無事だったからいいのよ。気にしないで。
それよりも…真矢が心配だわ」