大人になんて、ならないで。



誰かと幸せになってとか、



そんなこと、思ってない。




「未来なんてどうでもいい…っ
つり合わないとか…、不安だとか…そんなことどうだっていい…!


私はただ…真矢くんを愛して、

真矢くんに愛されたい……!」




私がいい。



真矢くんを幸せにするのは、私がいい。




「……めぐちゃん」



「……っ、」



「こっちむいて」




涙でぐちゃぐちゃになった顔を、無理やり上に向かされた。




「こんなに泣くほど、俺が好き?」



「…ん、うん…っ」



「俺も、いつもめぐちゃんでいっぱい。
ずっと、めぐちゃんのことだけ。

……小学生の時から、ずっと」





< 252 / 276 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop