大人になんて、ならないで。
誰かと幸せになってとか、
そんなこと、思ってない。
「未来なんてどうでもいい…っ
つり合わないとか…、不安だとか…そんなことどうだっていい…!
私はただ…真矢くんを愛して、
真矢くんに愛されたい……!」
私がいい。
真矢くんを幸せにするのは、私がいい。
「……めぐちゃん」
「……っ、」
「こっちむいて」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を、無理やり上に向かされた。
「こんなに泣くほど、俺が好き?」
「…ん、うん…っ」
「俺も、いつもめぐちゃんでいっぱい。
ずっと、めぐちゃんのことだけ。
……小学生の時から、ずっと」