大人になんて、ならないで。
『ダメ?』と首を傾げる真矢くんに、
きゅんっと胸が高鳴った。
「……ダメじゃないよ」
「じゃあ、行こ」
真矢くんにきゅっと手を握られて、真矢くんの隣を歩く。
見える横顔が、ほんのり赤く見えて愛しくなる。
……今までと、全然違う。
好きって気持ちを隠してた頃と、
全然違う。
もう、年下とか、子どもとか…
そんな風に誤魔化さなくていいんだ。
好きって、全身で伝えていいんだ。