大人になんて、ならないで。
そんなことを言いながら、真矢くんが私の胸を凝視する。
……う…
うわーーそっか、真優の話なら…
真矢くんに見られ…
しかも……
体も拭いてくれたとかって…!
も、もしかして、
さわ…触られ…っ!!!
そう考えたら、私は恥ずかしさの頂点に達してしまったけど、
目の前の真矢くんは、余裕そうな顔で首を傾げていた。
……そっか。
真矢くんは…別に恥ずかしいことなんて思ってないのかな…。
「ま…真矢くん…あの」
「ん?」
「お…
おばさんの裸なんて、見てもいいことないです…!!」
高校生の真矢くんからしたら、7つ上の女なんてもはやおばさんだろう。
嘔吐といい、真矢くんにはとても見苦しいものを見せてしまった…。
私はめちゃくちゃ恥ずかしいけれど…
真矢くんだって見たくて見たわけじゃないだろうし…私の裸なんて見ても何も感じないんだな、きっと。
じゃなきゃ、今こんな余裕そうな顔してない。