大人になんて、ならないで。
番外編*1年後─真矢side
「真矢ー」
「あ、先輩」
めぐちゃんと付き合い始めてからもうすぐ1年。
いつもと同じように高校からの帰り道を歩いていると、俺が高校1年生の時お世話になっていた先輩に偶然出会した。
先輩は今大学生で…たまに合コンとか誘ってきた人だ。
「真矢、お前受験生?就活生?」
「受験生ですかね。
一応大学は行くつもりです」
肩を組んで、へぇ〜と頷く先輩。
大学に行くとなると…また卒業まで結婚が遠のくけど…
相談したらめぐちゃんがそれでもいいって言ったから…行くことにした。
せっかくもうすぐ18になるのに…まだめぐちゃんを待たせてしまうんだな…俺。
「そっかそっか。じゃあまだ少しくらい遊べるな」
「遊びに行くわけじゃないんですけど…」
「まぁーそう言うなって!
なぁ、また合コン来るか?
お前が来ると女子うけいいんだよな〜」