大人になんて、ならないで。
今日は金曜日。
めぐちゃんが家に来る日。
……の、はずが。
『真矢ーーー!!
ごめん迎え来てーーー!!』
居酒屋にいる姉ちゃんからいきなり電話がかかってきて、かなり泣きそうな様子。
……まさか、まためぐちゃん飲み過ぎ?
上着を持って、急いでいつもの居酒屋に向かった。
お店に着いたら、店の外にお馴染みの人影が2つ。
「真矢〜〜…」
眠っているめぐちゃんを支えるのが相当キツかったのか、姉ちゃんが涙ぐんでいる。
俺がその場に跪くと、姉ちゃんがめぐちゃんを俺の背中に乗せてくれて
めぐちゃんをおぶって歩き出した。