大人になんて、ならないで。









「……ん」




閉じていた瞼が、ゆっくりと開かれる。



……あ、私、寝ちゃってた…?



まだ少し頭がふわふわするなぁ…なんて思いながら、寝返りをうった。



すると、トン、と手が何かにぶつかった。



ん…?なんか、目の前に…?



ぼんやりとうつる視界には、いっぱいの肌色。



ペタペタとそれに触れれば、硬くて、分厚いような感触。



つーっとなぞると、デコボコしてて。



頭をぼーっとさせたまま、私の手が肌色を何度もなぞると



「ん…っ」と、頭の上から色っぽい声がした。




「めぐちゃん、
くすぐったいよ」





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