大人になんて、ならないで。



やけに甘く響いた声に、一気に意識が覚醒して。



撫でていた肌色が、くっきりと形をおびる。



……胸筋、と、腹筋…。



……危ない。もう少し下だったら、マズかった。



…いや、今はそんなことじゃない。




「めぐちゃんのエッチ」



「……な、な…」




バッと顔を上げると、『おはよ』と微笑む、美形な顔。



イマイチ状況が掴めてないけど、とりあえず『おはよう』と返した。




「俺、もう少し寝るね。
おやすみ」



「お…おやすみ…」




言ってすぐ、彼はスースーと寝息をたてた。



おやすみ…って、






いやいや、え!!!!?





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