大人になんて、ならないで。
大人と子ども




ラインで真優に必要な材料を聞いて、一人でスーパーにやってきた。



さすがにいつも買い物するより遅い時間だ。お惣菜なんかはほとんどなくなっている。



でも、美味しそうなものを見るとつい買いすぎちゃうから、売り切れならその方がいいかも。



真優に言われたものを1つずつ確認しながら店内を歩いていると。




「あれ、安井さん?」



「…!
三好部長!」




『偶然ですね』と爽やかに笑う、三好部長がいた。



はぁ〜…ホントに爽やかだなぁ。



部長も仕事帰りなのか、スーツ姿だ。




「今日は残業させてしまってすみません」



「いえ…!
あれくらいどうってことないです!」



「…ふふ、
安井さんは本当に可愛らしいな」




……え?



可愛らしい要素、あったか!?





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