大人になんて、ならないで。



どうせ真矢くんは出てきてくれないと思ってたけど、



突然、ガチャと真矢くんの部屋のドアが開いて。




「……早く準備したら」




寒いから俺の上着着てこいよ、とぶっきらぼうに言うと、真矢くんは先に玄関で靴を履く。



……え…いいの?



私と…一緒で…。




真矢くんを待たせるのも申し訳ないので、



急いでカバンを持って、真優に『今度は手伝うね!』と声をかけて真矢くんを追いかけた。






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