大人になんて、ならないで。
「大丈夫ですか?」
「…す、すみませ…!
ありがとうございます…」
「……一人で帰らせるの、不安なので、
送ります」
部長が『家、近かったですよね?』と聞いてきた後、
部長が私に背を向けてその場に跪いた。
「ぶ、部長…?
なにを…」
「おぶって行きます。
さぁ、どうぞ」
「えぇ!?」
ぶ、部長におぶってもらうの!?
それは大変…まずくないでしょうか…。
部長にそんなことさせてしまって…いいのかな…。