恐怖症、克服しますっ!
「やっ、やるからには! ……楽しみたい」
「うん。そうだね」
私たちが話し込んでいると、チャイムが鳴った。
「えっ、もうこんな時間!?」
「また、授業サボちゃった……」
「だけど、楽しかったね」
私たちは、顔を見合わせ、大きく笑った。
誰が言うでもなく、私たちは教室に戻った。
まだ、話していたい、という気持ちはもちろんあるけれど、私たちには時間がある。
文化祭ステージに向けては、今から練習しないと間に合わないけど、『友達』に『終わり』はない。
そう思うと幸せな気分になった。