恐怖症、克服しますっ!



ガタンッ。ガタッ。

大きな2つの物音。



音のした方を見ると、倒れていた机。

倒れた机の周りは教科書が散らばっている。


そして、椅子が倒れている。



「佐伯くん……。一条くん……」



佐伯くんが机を蹴飛ばしたようで。

一条くんは、思い切り立ち上がったのと同時に椅子を倒したようで。



2人の目は、笑っていなかった。




「清水さんさぁ、」


佐伯くんが怒りをあらわにして近づいてくる。



「言っていいことと悪いことの違いさえ、分かんねぇの?」

「っ。別にっ、」


< 177 / 383 >

この作品をシェア

pagetop