恐怖症、克服しますっ!
ガタンッ。ガタッ。
大きな2つの物音。
音のした方を見ると、倒れていた机。
倒れた机の周りは教科書が散らばっている。
そして、椅子が倒れている。
「佐伯くん……。一条くん……」
佐伯くんが机を蹴飛ばしたようで。
一条くんは、思い切り立ち上がったのと同時に椅子を倒したようで。
2人の目は、笑っていなかった。
「清水さんさぁ、」
佐伯くんが怒りをあらわにして近づいてくる。
「言っていいことと悪いことの違いさえ、分かんねぇの?」
「っ。別にっ、」