恐怖症、克服しますっ!
い、今からメイド服着るのかぁ。
恥ずかしい。
メイド服を着る人は、今日受け取ることになっている。
文化祭委員の人から……。
男子は、佐伯くんから。
女子は清水さんから……。
正直、関わりたくないな、と思うけれど仕方がない。
メイド服を受け取らなくちゃ、始まらないんだから。
既に教室に来ていた、清水さんはグループの女子と楽しそうに話している。
あの輪の中にいくのか……。
私が不安がっていると、葵と千夏が手を握ってくれた。
安心する。
私は、自然と笑顔になって、清水さんの元へ行く。
手は離れたけれど、隣には葵と千夏がいる。