恐怖症、克服しますっ!



「どうだった?」


私は、七瀬さんの手にスマホを返す。

そのまま、七瀬さんの手を握った。


きっと、私の手は震えている。

だけど。

こうでもしないと、私が感じたことは伝わらないと思ったから。


「……凄かった。七瀬さんのことは、今日初めて知ったけど」

「うん」

「七瀬さんの魅力全てが、ダンスで表現されているようだった」

「……っ」


「一緒に、踊ってみたい……っ!」

「っ!」


< 35 / 383 >

この作品をシェア

pagetop