恐怖症、克服しますっ!
「ああっ、もうっ!」
うるさい、と1階からお母さんの声が聞こえる。
「ごめんーっ」
と、叫ぶと、またもや「うるさい」と怒られた。
続いて、
「夕飯だから降りてきなさい!」
とお母さんの大きな声。
お母さんも、私に負けないくらい大きい声だよ。
明日には隣の家の人から苦情が来るんじゃないかな。
……それはないか。
なんて、バカなことを考えながら、ベッドから降りて、リビングへ向かう。
今日の夕飯は何かなーっ、とテーブルに目を向けると、