恐怖症、克服しますっ!



え……っと。


その言葉に便乗する葵。



「一条くん、悪いけど、美桜を保健室に連れて行ってくれない?」

「私たち、美桜のお弁当とか片付けるから」


千夏は私のお弁当箱をぷらぷらと見せてくる。



私とすれ違いざまに「頑張れ」と言ってくれた。

2人の機転の利いた応援に涙ぐむ。



嬉しい。


葵と千夏の後ろ姿にお礼を言う。



ありがとう……。


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