恐怖症、克服しますっ!
「それより、話……。聞かせてくれるんじゃないの?」
「あっ……」
そうだ。
私、一条くんに『男性恐怖症なんです』って話さないと……。
『だから、避けるようなことしてごめんなさい』って謝らないと。
って、あれ?
私。
「こ、怖くない……」
「え?」
怖くないどころか、一条くんの手まで握っていたよ?
視線もバッチリ合わせてお話していたし……。
葵たちと同じくらい……と、まではいかないけれど、普通に話している。
私の『男性恐怖症』どこへ行った!?