大人になった日に、家族を見つけました
詩音の言葉に、初音は「うん……」とうつむく。その夢は叶わない。そう思っていた。
「明日、僕の家の振袖を見に行こう。たくさん振袖はあったはず」
「えっ……。いいの?」
振袖を着れる、そのことに初音の胸は嬉しさでいっぱいになる。詩音は「もちろん」と頷いていた。
「だって、君はーーー……」
顔を赤くして、詩音は何かを呟く。声が小さくあまり聞こえなかった。
「詩音さん?」
初音が首を傾げると、詩音は「何でもないよ」と笑う。そして料理を食べさせてくれた。
次の日、詩音の家で振袖を選び、初音は感謝の気持ちでいっぱいだった。初音がどの振袖を着ても詩音は「綺麗だね」と褒める。初音は迷ったが、花のたくさん描かれた青い振袖を選んだ。
そして、成人式の日がやってきた。その前日から初音は詩音の家に泊まっている。
朝早くから着付けとヘアメイクをし、(ヘアメイクなども詩音が用意してくれた)振袖を着た自分の姿を初音は見て「わあ……!」と声を上げる。ずっと憧れていたあの姿だ。
「明日、僕の家の振袖を見に行こう。たくさん振袖はあったはず」
「えっ……。いいの?」
振袖を着れる、そのことに初音の胸は嬉しさでいっぱいになる。詩音は「もちろん」と頷いていた。
「だって、君はーーー……」
顔を赤くして、詩音は何かを呟く。声が小さくあまり聞こえなかった。
「詩音さん?」
初音が首を傾げると、詩音は「何でもないよ」と笑う。そして料理を食べさせてくれた。
次の日、詩音の家で振袖を選び、初音は感謝の気持ちでいっぱいだった。初音がどの振袖を着ても詩音は「綺麗だね」と褒める。初音は迷ったが、花のたくさん描かれた青い振袖を選んだ。
そして、成人式の日がやってきた。その前日から初音は詩音の家に泊まっている。
朝早くから着付けとヘアメイクをし、(ヘアメイクなども詩音が用意してくれた)振袖を着た自分の姿を初音は見て「わあ……!」と声を上げる。ずっと憧れていたあの姿だ。