もう一度あなたに恋をする
夕方になり社長と昨日目覚めた時にいた男性が見舞いにやってきた。
そして彼の名前は『久瀬さん』で東京での私の直属の上司、チームリーダーだと教えてもらった。
社長の事はよく覚えている。入社当時からすごくかわいがってもらったから。でも久瀬さんは・・・。
「九条さん、本当にすまない。こんなケガを負わせてしまって。」
二人揃って深々と頭を下げてくれる。
「あの、社長に久瀬さんも頭を上げて下さい。」
頭は上げてくれたけど、何度も『ごめんね』と社長は言う。自分が本社に呼ばなければと。
私が来たことによって心のバランスを崩して犯罪を犯してしまった彼女、自分が呼ばなければとしきりに後悔する社長。
私は本社に来るべきではなかったのだろうか・・・。
刑事さんから聞いた事件の真相。私が東京に来なければ狂う事の無かった日常。社長と話をしている間に落ち込みそうになる。すると今まで一言も発する事の無かった久瀬さんが、
「あか・・、九条さんが本社に、チームに来てくれて本当に助かったんだ。今は忘れてしまっているかもしれないけど君はチームに必要な人だよ。俺もチームのみんなも君の帰りを待っている。だから自分が来なければとか余計な事は考えなくていい。早くよくなって。」
まるで私の心が見えているかのように、今私が欲しい言葉をくれた。
私はまだ、ここにいていいの?
そう言ってくれた彼の目を見ると嬉しさと安心感で涙が流れ落ちた。
そして彼の名前は『久瀬さん』で東京での私の直属の上司、チームリーダーだと教えてもらった。
社長の事はよく覚えている。入社当時からすごくかわいがってもらったから。でも久瀬さんは・・・。
「九条さん、本当にすまない。こんなケガを負わせてしまって。」
二人揃って深々と頭を下げてくれる。
「あの、社長に久瀬さんも頭を上げて下さい。」
頭は上げてくれたけど、何度も『ごめんね』と社長は言う。自分が本社に呼ばなければと。
私が来たことによって心のバランスを崩して犯罪を犯してしまった彼女、自分が呼ばなければとしきりに後悔する社長。
私は本社に来るべきではなかったのだろうか・・・。
刑事さんから聞いた事件の真相。私が東京に来なければ狂う事の無かった日常。社長と話をしている間に落ち込みそうになる。すると今まで一言も発する事の無かった久瀬さんが、
「あか・・、九条さんが本社に、チームに来てくれて本当に助かったんだ。今は忘れてしまっているかもしれないけど君はチームに必要な人だよ。俺もチームのみんなも君の帰りを待っている。だから自分が来なければとか余計な事は考えなくていい。早くよくなって。」
まるで私の心が見えているかのように、今私が欲しい言葉をくれた。
私はまだ、ここにいていいの?
そう言ってくれた彼の目を見ると嬉しさと安心感で涙が流れ落ちた。