もう一度あなたに恋をする
仕事復帰後一か月が経ち診察を受けるために朝から病院を訪れた。
「うん、大丈夫そうだね。これで一応診察は最終になるけど体調に変化があったら直ぐに来ること。時間外でも連絡入れてくれたらいいから。それと毎回言ってるけど頭打たないようにね。」
「はい。気を付けます。先生、ありがとうございました。」
今回も先生には子供に言い聞かすように言われた・・・。でも診察の結果は良好。
記憶はまだ戻らないままだけど復帰して一か月、入院中からの久瀬さんのサポートもあって仕事に支障をきたすことはなかった。
「今来たの?」
病院が終わって会社に着いたのは11時前。着いて早々にロビーで苦手な人に捕まってしまった。
声をかけてきたのは人事部の片山さん。久瀬さんと滝沢さんの同期らしい彼は最近やたらと私に接触してくるのだ。申し訳ないが私が一番苦手なタイプである。
「はい。ちょっと用事があったので。」
ちょうど来たエレベーターに乗り込むと今上から降りてきたはずの彼も一緒に乗り込んできた。
「あの、今降りてこられたのでは?」
「ん?ねえ今夜食事に行かない?今日、病院行ってたんでしょ?完治祝いどう?」
なぜ今日私が最終診察日で病院に行っている事を知っていたのか気になったが早く彼から離れたかった。
「すみません。午前中お休みもらっていたので今日は残業になると思いますので。」
ちょうどフロアに着いたため『失礼します』と足早にエレベーターを後にした。
「はーっ。」
席に着き思わず大きなため息をついたため夏樹さんが心配そうにしている。
「あの検診の結果は良好で通院も終了になりましたから大丈夫ですよ。」
「そう?なら、その大きなため息はなに?」
最近、接触が多くなってきた片山さんの事を話そうか迷ったが『お昼休みに聞いてもらえます?』とみんなに相談する事にした。
「・・・・・・・・・って感じで人事の片山さんに最近よく誘われるんです。しかも今朝も病院から戻った時に声をかけられて今日病院の日だってことも、最終診察日だって事まで知っててちょっと怖くなって。」
「うーん、情報の入手先は何となく検討がつくわ。ところで朱音は片山さんの事嫌いなの?」
「嫌いと言うか、物理的に受け付けないと言うか・・・。」
「言いきらない朱音の優しさ・・・。ってそれ嫌いって事でしょうが!」
『ホントにもー、この子は』と三人のお姉さま達に呆れられてしまった。
そしてそこからお姉さま達の爆弾発言大会が始まってしまった。
「でも片山もいくら頑張っても久瀬さんに勝てるわけないのにねー。」
「「ねー。」」
ん?お三人さん?何が『ねー。』なの?なぜそこで久瀬さん?
私の頭の中は?だらけだ。
「あの・・・、なぜそこで久瀬さんが登場するんですか?」
「だってねー。久瀬さんの溺愛っぷり見てたら誰だって分かるでしょー。」
でっ、溺愛!もう絶対に耳まで真っ赤だ。
「朱音だって久瀬さんの事好きなんでしょ?」
久瀬さんの事が好き?自分の心の中でよく起きるドキッとモヤの原因が心にストンと落ちてきた。自分の中で気持ちを認めた瞬間、一段と体中が熱くなる。
横でキャーキャー盛り上がっていたお姉さま方も私の赤さに気づき心配をしだした。
午後の仕事普通にできるかな・・・。
ってそれより私の最初の相談どこ行った!
「うん、大丈夫そうだね。これで一応診察は最終になるけど体調に変化があったら直ぐに来ること。時間外でも連絡入れてくれたらいいから。それと毎回言ってるけど頭打たないようにね。」
「はい。気を付けます。先生、ありがとうございました。」
今回も先生には子供に言い聞かすように言われた・・・。でも診察の結果は良好。
記憶はまだ戻らないままだけど復帰して一か月、入院中からの久瀬さんのサポートもあって仕事に支障をきたすことはなかった。
「今来たの?」
病院が終わって会社に着いたのは11時前。着いて早々にロビーで苦手な人に捕まってしまった。
声をかけてきたのは人事部の片山さん。久瀬さんと滝沢さんの同期らしい彼は最近やたらと私に接触してくるのだ。申し訳ないが私が一番苦手なタイプである。
「はい。ちょっと用事があったので。」
ちょうど来たエレベーターに乗り込むと今上から降りてきたはずの彼も一緒に乗り込んできた。
「あの、今降りてこられたのでは?」
「ん?ねえ今夜食事に行かない?今日、病院行ってたんでしょ?完治祝いどう?」
なぜ今日私が最終診察日で病院に行っている事を知っていたのか気になったが早く彼から離れたかった。
「すみません。午前中お休みもらっていたので今日は残業になると思いますので。」
ちょうどフロアに着いたため『失礼します』と足早にエレベーターを後にした。
「はーっ。」
席に着き思わず大きなため息をついたため夏樹さんが心配そうにしている。
「あの検診の結果は良好で通院も終了になりましたから大丈夫ですよ。」
「そう?なら、その大きなため息はなに?」
最近、接触が多くなってきた片山さんの事を話そうか迷ったが『お昼休みに聞いてもらえます?』とみんなに相談する事にした。
「・・・・・・・・・って感じで人事の片山さんに最近よく誘われるんです。しかも今朝も病院から戻った時に声をかけられて今日病院の日だってことも、最終診察日だって事まで知っててちょっと怖くなって。」
「うーん、情報の入手先は何となく検討がつくわ。ところで朱音は片山さんの事嫌いなの?」
「嫌いと言うか、物理的に受け付けないと言うか・・・。」
「言いきらない朱音の優しさ・・・。ってそれ嫌いって事でしょうが!」
『ホントにもー、この子は』と三人のお姉さま達に呆れられてしまった。
そしてそこからお姉さま達の爆弾発言大会が始まってしまった。
「でも片山もいくら頑張っても久瀬さんに勝てるわけないのにねー。」
「「ねー。」」
ん?お三人さん?何が『ねー。』なの?なぜそこで久瀬さん?
私の頭の中は?だらけだ。
「あの・・・、なぜそこで久瀬さんが登場するんですか?」
「だってねー。久瀬さんの溺愛っぷり見てたら誰だって分かるでしょー。」
でっ、溺愛!もう絶対に耳まで真っ赤だ。
「朱音だって久瀬さんの事好きなんでしょ?」
久瀬さんの事が好き?自分の心の中でよく起きるドキッとモヤの原因が心にストンと落ちてきた。自分の中で気持ちを認めた瞬間、一段と体中が熱くなる。
横でキャーキャー盛り上がっていたお姉さま方も私の赤さに気づき心配をしだした。
午後の仕事普通にできるかな・・・。
ってそれより私の最初の相談どこ行った!