もう一度あなたに恋をする
午後からの仕事は集中できず定時になったが少し残ってしまった。一時間くらい残業したら仕上がるかなと、そのまま作業を続けていると久瀬さんから残業禁止が言い渡された。
「朱音、一昨日倒れたところなんだから一週間は残業禁止!帰るよ。」
朝のミーティングで関係がバレて以来、久瀬さんは堂々と『朱音』と私を呼ぶ。女子社員達から人気のある彼、以前の記憶を思い出し今日一日ビクビクしていたが驚くほど何もなかった。
急ぎ帰宅準備を済ませた。
「朱音、明日のお昼も事情聴取だからね。」
夏樹さんの言葉に顔が引きつってしまった。まあ今晩連れ出されて何時間も質問攻めにされるよりましかな・・・。
「さあ朱音、洗いざらい言いなさい!」
宣言どおり始まった事情聴取、お姉さま方の目が昨日にましてランランと輝いている。
「土曜日、記憶が戻った時ちょうど久瀬さんとお出かけしてまして、倒れた私はその日一泊入院することになったんですが、退院しても一人は心配だと久瀬さんが言い出して、うちの両親に安心できるまで久瀬さんの家での同居の許可をもらって・・・。」
「でっ、今は同棲してるって事ね。」
いろいろと経緯をはしょって話してし終わらせようと思ったが、そこはやっぱり甘かった。昨日同様に昼休憩のギリギリまで質問攻めにあってしまった。最後に昨日感じた周りの女子社員の反応について逆に質問してみて驚いた。
『朱音が入院してから専務も立花さんもいなくなったし一時期は久瀬さんを狙った子たちの目がギラギラしてたんだけどね、ことごとくその野望を久瀬さんがへし折っていったのよ。』
『あの時の久瀬さん怖かったよねー。朱音が復帰してからは久瀬さんの朱音に対する態度を見て、しかも記憶無くなっても以前と変わらぬ仕事をこなす朱音を見て誰も敵わないって思ったのか近づく者いなくなったしね。まあそれを知らない新入社員はどうか知らないけど、ここ数日の久瀬さん見てたらね。』
『さすがに既に付き合ってるって分かった時はビックリしたけど、収まるとこに収まったって感じだし。でもあの溺愛っぷりはビックリだわ。』
『えーっ、私も見たかったー。』
お姉さま達の話はつきそうにない。
「あの、お昼休み終わっちゃいますよ。」
「朱音、一昨日倒れたところなんだから一週間は残業禁止!帰るよ。」
朝のミーティングで関係がバレて以来、久瀬さんは堂々と『朱音』と私を呼ぶ。女子社員達から人気のある彼、以前の記憶を思い出し今日一日ビクビクしていたが驚くほど何もなかった。
急ぎ帰宅準備を済ませた。
「朱音、明日のお昼も事情聴取だからね。」
夏樹さんの言葉に顔が引きつってしまった。まあ今晩連れ出されて何時間も質問攻めにされるよりましかな・・・。
「さあ朱音、洗いざらい言いなさい!」
宣言どおり始まった事情聴取、お姉さま方の目が昨日にましてランランと輝いている。
「土曜日、記憶が戻った時ちょうど久瀬さんとお出かけしてまして、倒れた私はその日一泊入院することになったんですが、退院しても一人は心配だと久瀬さんが言い出して、うちの両親に安心できるまで久瀬さんの家での同居の許可をもらって・・・。」
「でっ、今は同棲してるって事ね。」
いろいろと経緯をはしょって話してし終わらせようと思ったが、そこはやっぱり甘かった。昨日同様に昼休憩のギリギリまで質問攻めにあってしまった。最後に昨日感じた周りの女子社員の反応について逆に質問してみて驚いた。
『朱音が入院してから専務も立花さんもいなくなったし一時期は久瀬さんを狙った子たちの目がギラギラしてたんだけどね、ことごとくその野望を久瀬さんがへし折っていったのよ。』
『あの時の久瀬さん怖かったよねー。朱音が復帰してからは久瀬さんの朱音に対する態度を見て、しかも記憶無くなっても以前と変わらぬ仕事をこなす朱音を見て誰も敵わないって思ったのか近づく者いなくなったしね。まあそれを知らない新入社員はどうか知らないけど、ここ数日の久瀬さん見てたらね。』
『さすがに既に付き合ってるって分かった時はビックリしたけど、収まるとこに収まったって感じだし。でもあの溺愛っぷりはビックリだわ。』
『えーっ、私も見たかったー。』
お姉さま達の話はつきそうにない。
「あの、お昼休み終わっちゃいますよ。」