もう一度あなたに恋をする
久瀬さんと滝沢さんは花岡建設の方と何か話をしている。自分のデスクに戻っていいものか迷っていると
「あーかね!」
懐かしい声が聞こえた。
「浩介!」
目の前には高校の同級生、橋本浩介が立っていた。
「何で!浩介がなんでここにいんの?」
「ビックリした?俺も朱音が途中入って来たからビックリしたわ。俺まだ下っ端だけど花岡建設のプロジェクトメンバー。」
そう言えば浩介は大学も東京で就職もこっちでしてたな。
「朱音こそ大阪じゃなかったか?」
「ん?四月から移動でこっちに住んでんの。」
「マジで!じゃあ飲みに行こうや!」
「いいねー、行く!」
まさか同級生にこんなところで再会するなんて思ってもみなかった。こっちに知り合いがいなくて淋しかったのと、最近久瀬さんの事でモヤモヤとした気持ちが溜まっていたので会社である事も忘れ盛り上がってしまった。
「橋本ー、仕事先でナンパはするなよ。後ろ見てみろ久瀬君が渋い顔してるぞ。」
振り向くと笑いをこらえながら話しかける浩介の上司、同じく笑いをこらえている滝沢さん、そして渋い顔をした久瀬さんが後ろに立っていた。
「えっ、課長!ナンパじゃないですって。再会を喜んでただけですよ。」
「「「再会?」」」
三人の声が見事にハモった。
「はい。浩介じゃなくて橋本くんとは高校の同級生なんです。あっ、初めまして。ご挨拶が遅れました。九条朱音です。よろしくお願いします。」
「朱音ちゃんか、江川です。よろしくね。」
「江川さん!朱音ちゃんって・・・」
「まあまあ久瀬君。それより最初から何で朱音ちゃんがメインアシじゃなかったの?」
「すみません。江川さんも知ってのとおり色々とありまして・・・。」
「まあ色々事情はあるか。」
困り顔で苦笑いする九条さんに対して楽しそうに笑ってる江川さん。この人は久瀬さんのこといろいろ知ってるんだろうな。
そして江川さんは『朱音ちゃん、次からもよろしくね。』となぜか上機嫌で帰って行った。
どういう経緯で私がメインアシに変更になったのかわからない。でもとても嬉しい。
今まで良き先輩三人に可愛がってもらっていた私はこの時すっかり忘れていた。
女の嫉妬の怖さを・・・。
「あーかね!」
懐かしい声が聞こえた。
「浩介!」
目の前には高校の同級生、橋本浩介が立っていた。
「何で!浩介がなんでここにいんの?」
「ビックリした?俺も朱音が途中入って来たからビックリしたわ。俺まだ下っ端だけど花岡建設のプロジェクトメンバー。」
そう言えば浩介は大学も東京で就職もこっちでしてたな。
「朱音こそ大阪じゃなかったか?」
「ん?四月から移動でこっちに住んでんの。」
「マジで!じゃあ飲みに行こうや!」
「いいねー、行く!」
まさか同級生にこんなところで再会するなんて思ってもみなかった。こっちに知り合いがいなくて淋しかったのと、最近久瀬さんの事でモヤモヤとした気持ちが溜まっていたので会社である事も忘れ盛り上がってしまった。
「橋本ー、仕事先でナンパはするなよ。後ろ見てみろ久瀬君が渋い顔してるぞ。」
振り向くと笑いをこらえながら話しかける浩介の上司、同じく笑いをこらえている滝沢さん、そして渋い顔をした久瀬さんが後ろに立っていた。
「えっ、課長!ナンパじゃないですって。再会を喜んでただけですよ。」
「「「再会?」」」
三人の声が見事にハモった。
「はい。浩介じゃなくて橋本くんとは高校の同級生なんです。あっ、初めまして。ご挨拶が遅れました。九条朱音です。よろしくお願いします。」
「朱音ちゃんか、江川です。よろしくね。」
「江川さん!朱音ちゃんって・・・」
「まあまあ久瀬君。それより最初から何で朱音ちゃんがメインアシじゃなかったの?」
「すみません。江川さんも知ってのとおり色々とありまして・・・。」
「まあ色々事情はあるか。」
困り顔で苦笑いする九条さんに対して楽しそうに笑ってる江川さん。この人は久瀬さんのこといろいろ知ってるんだろうな。
そして江川さんは『朱音ちゃん、次からもよろしくね。』となぜか上機嫌で帰って行った。
どういう経緯で私がメインアシに変更になったのかわからない。でもとても嬉しい。
今まで良き先輩三人に可愛がってもらっていた私はこの時すっかり忘れていた。
女の嫉妬の怖さを・・・。