いちご
ちょうど、瑠衣斗のマンションと私の家の中間にあたる場所に、24時間営業なんて看板に書いてあるスーパーにやって来た。
住宅街になるので、こんな時間でも車が結構停まっていた。
きっと、こんな時間帯は、単身赴任のサラリーマンや、私達のような学生が多く利用するのだろう。
そのまま車を滑り込ませると、割りとスーパーに近い場所に瑠衣斗は車を停めた。
「到着~。転けんなよ」
「大丈夫ですから」
シートベルトを外して、鞄を肩に掛けると、ドアを開けて外へ飛び降りた。
ドアを閉めると、瑠衣斗が助手席側へと回ってきて、八重歯を覗かせて笑っている。
「お前いつか頭から落ちそう」
何だか子供扱いされているようで、ムカつく。
「るぅは頭ぶつけないようにね~」
本当に、毎回売り言葉に買い言葉って感じ。