いちご
何かごつごつして暖かい…。
「ん~…」
トクトクと規則正しい穏やかな振動に、心地好さを覚え、目を開けるのも億劫だった。
すっと腕を伸ばすと、滑らかな手触りで暖かい。
なにこれ~?
と思い、うっすらと目を開けた。
「……ひぃ!?」
な、…なんでえ!?
ポカーンとする私の目の前には、上半身裸の瑠衣斗が目の前で寝ている。
「なっ…えぇっ」
ハッとして、慌てて自分の姿を布団の中へ覗き込んでみた。
「………」
大丈夫。うん、大丈夫だ。
しっかりとスウェットの下は履いてる。
瑠衣斗もジャージを下だけはちゃんと履いてるし。
ただ上のスウェットがなくてブラなんだけども。
……記憶がねえ!!