いちご
てゆーか、まじどうしよ!?
改めて考えだすと、焦るしかない。そしてベッドから出られない。
そんな事を一人で考えていたら、瑠衣斗が腕を立てて頭を手で支えると、見下ろすように目を細めた。
「いや~朝からいい眺めだなあ」
「……はっ?」
な、何があ??
ポカーンと見上げていると、瑠衣斗がニコニコと笑って指を差した。
「…え?」
指を差した先を追うと、私の胸元に辿り着く。
あ、そう言えば。
「……ひぎゃああぁ!!」
ガバッと胸を両手でかばい、勢い良く瑠衣斗に背中を向けた。
もお…最悪だよお~。
恥ずかしすぎる。
前まで意識なんて全くしなかった事にも、これから過剰反応してしまうのかな…。
なんて思うと、やっぱり心臓は一つじゃ足りないと改めて思った。