いちご
うっすらと陽射しがカーテンから射し込んでいるが、日はだいぶ昇ってしまっているようだ。
おかげで、私のブラ姿は丸見えだったに違いない。
あえて触れてないが、瑠衣斗の露になった鍛えられた体も、丸見えだった。
カーテンから射し込む陽射しを背後から受け、まるで金色のオーラを放っているようだった。
朝から刺激が強すぎる!!
ドキドキと高鳴る鼓動を、抑える事なんて全く無理だ。
必死に固まる私の背後で、瑠衣斗が動いてベッドが軋む。
思わずビクッと肩を震わせ、更に腕に力を入れ、目を瞑った。
「こっち向けよ」
クスクス笑う瑠衣斗は、からかっているようだ。
「いや!!」
無理だから!!
「ふうん?」
そう言って笑いを引っ込めたかと思った時、背中に触れられた気がした。
「へっ!?」
驚いて声をあげると、背中の締め付けがなくなった。
「おしおき」
「ちょっとおー!?」
るぅってこんなキャラだったっけ!?
クスクス笑う瑠衣斗に向かって、肩越しから睨み付けた。
でもきっと、真っ赤になってるに違いないし、何の慰めにもならない迫力だろう。