いちご


「てゆーか何で裸なのよー!!」

恥ずかしさで顔から火が出そうだ。てゆーか出てる。


布団に顔を埋めて叫ぶと、くぐもった自分の声が耳に響く。


「覚えねえの?」


私の真後ろから、瑠衣斗の掠れた低い声が聞こえ、更に丸まった。


「…何が」


「昨日のコト」


言いながら、瑠衣斗は私の肩に触れ、耳元に唇を寄せた。


えー!!!!やめてえ~!!!!


ぐっと目をいっぱいに瞑り口をつぐんだ。


口から心臓が出そうな程、ドキドキと鼓動を打ち、頭から背中にかけて変な汗が伝うようだ。

「ももが脱がしたんだよ」


何だか熱っぽく耳元に囁かれ、背筋がゾクッとしなる。


ひい~やっちまったあ~!!!!


「まじ…で…」


あぁ…穴があったら入りたい。

脱力感が襲い、弱々しい溜め息が思わず漏れた。


「かわいかった」


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