いちご
人肌
「お邪魔しま~す」
そう言って靴を脱ぐ私の後ろから瑠衣斗が入ってきた。
「どーぞ」
そう言って鍵をした瑠衣斗は、私の背中を押した。
玄関から真っ直ぐ伸びる廊下は、淡い照明で照らされている。
少し歩くとすぐにリビングに着いた。
カウンターキッチンになっていて、大きな液晶テレビと対面しており、間に挟むようにソファーとテーブルが置いてある。
「るぅの家久々に来た」
「そうかあ?」
最近もっぱら宗太の家だった。
瑠衣斗の家には、みんなで泊まりに来た事もあった。
これだけ一緒に居て、初めて一人で瑠衣斗の家に来た。