夢のウエディング イン イタリー
翌日。表参道で待ち合わせた2人は、近くのパスタ店で昼食を済まし、14時の予約時間10分前にリージェンシーグループ株式会社に到着した。出迎えてくれたのは、明るいおじさまだった。「リージェンシーグループ株式会社 取締役のサルヴァトーレ山田と申します」と、名刺を頂いた。
「お2人は、ヨーロッパでの挙式をお考えで?ご希望などございますか?」
「あの・・・イタリアで挙式したいな~、という夢はあるんですけど、具体的に、どんなふうにとかは決めていなくて」
おずおずと申し出る美和。
「イタリアいいですよね~」
満面の笑顔。
「イタリアの、どういったところで挙式したいですか?海?山?街?リゾート?」
「う~ん」
「でね、ヨーロッパ挙式には2種類あって、リーガル挙式とブレッシング挙式」
「どう違うんですか?」
と興味津々で拡嗣が聞く。
「リーガル挙式、っていうのは、その名の通り、「法律による」挙式です。未婚の男女ができるもので、戸籍に「イタリア〇〇にて婚姻」と言う文字が入ります。限られた教会でしかできない式です」
「じゃあ、ブレッシング挙式は?」
美和が尋ねる。
「ブレッシング挙式は、「祝福の」が示すように、結婚したカップルを祝福する式です。戸籍上夫婦になっていなければなりません」
「真逆なんですね・・・」
「ご本人たちや、ご両親たちの意向なども考え合わせて決めてもらうことになります」
「そうですね。で・・・美和ちゃん、どうしようか、場所?」
「特にこだわりがないというなら、おすすめなのが、シエナのサンティヴィンツェンツォ教会か、ポルトヴェーネレのサンピエトロ教会ですね。地図で見ると・・・ここと、ここです」
とイタリア地図で場所を示してくれるサルバトーレさん。
「写真がありますから、見てください」
シエナの方は、ゴージャスなリゾート地タイプで、ポルトヴェーネレの方は、断崖絶壁の海沿いの教会だ。
「お時間ありましたら、DVDも見ます?」
それぞれの教会で、幸せそうに微笑む新郎新婦。
じっくり、ゆっくりと映像をみていたら、余計、どちらがいいか分からなくなってきた。
「美和ちゃん、美和ちゃん?ちょっとドリーム入ってるだろ」
「・・・うっとりしてた。どっちも、素敵」
「それから、大切な、旅行日程の方ですが、私たちが責任を持ってプランさせていただきます」
とサルヴァトーレさん。
拡嗣が意を決したように
「他社さんとも比較検討して、お願いするか決めさせていただきます。今日はありがとうございました」
美和と拡嗣は、何となくここにお願いするかもしれない、という予感を持ちながら、リージェンシーグループをあとにしたのだった。
「お2人は、ヨーロッパでの挙式をお考えで?ご希望などございますか?」
「あの・・・イタリアで挙式したいな~、という夢はあるんですけど、具体的に、どんなふうにとかは決めていなくて」
おずおずと申し出る美和。
「イタリアいいですよね~」
満面の笑顔。
「イタリアの、どういったところで挙式したいですか?海?山?街?リゾート?」
「う~ん」
「でね、ヨーロッパ挙式には2種類あって、リーガル挙式とブレッシング挙式」
「どう違うんですか?」
と興味津々で拡嗣が聞く。
「リーガル挙式、っていうのは、その名の通り、「法律による」挙式です。未婚の男女ができるもので、戸籍に「イタリア〇〇にて婚姻」と言う文字が入ります。限られた教会でしかできない式です」
「じゃあ、ブレッシング挙式は?」
美和が尋ねる。
「ブレッシング挙式は、「祝福の」が示すように、結婚したカップルを祝福する式です。戸籍上夫婦になっていなければなりません」
「真逆なんですね・・・」
「ご本人たちや、ご両親たちの意向なども考え合わせて決めてもらうことになります」
「そうですね。で・・・美和ちゃん、どうしようか、場所?」
「特にこだわりがないというなら、おすすめなのが、シエナのサンティヴィンツェンツォ教会か、ポルトヴェーネレのサンピエトロ教会ですね。地図で見ると・・・ここと、ここです」
とイタリア地図で場所を示してくれるサルバトーレさん。
「写真がありますから、見てください」
シエナの方は、ゴージャスなリゾート地タイプで、ポルトヴェーネレの方は、断崖絶壁の海沿いの教会だ。
「お時間ありましたら、DVDも見ます?」
それぞれの教会で、幸せそうに微笑む新郎新婦。
じっくり、ゆっくりと映像をみていたら、余計、どちらがいいか分からなくなってきた。
「美和ちゃん、美和ちゃん?ちょっとドリーム入ってるだろ」
「・・・うっとりしてた。どっちも、素敵」
「それから、大切な、旅行日程の方ですが、私たちが責任を持ってプランさせていただきます」
とサルヴァトーレさん。
拡嗣が意を決したように
「他社さんとも比較検討して、お願いするか決めさせていただきます。今日はありがとうございました」
美和と拡嗣は、何となくここにお願いするかもしれない、という予感を持ちながら、リージェンシーグループをあとにしたのだった。