夢のウエディング イン イタリー
2007年10月7日

朝、5時半に目が覚め。

「もう少し、お休み」

って拡嗣に言われ、2度寝。

7時半に朝食を摂り、8時過ぎに荷物をまとめてとりあえずチェックアウトして、荷物をフロントに預けた。

「今日は、ミケランジェロ広場だね」

「そうだね」

フロントの人にタクシーを呼んでもらい、イタリア語で「ミケランジェロ広場」と書いた紙をドライバーに渡すと出発してくれた。

途中、イタリア語で

「あの丘の上にあるのがそうですよ」

というようなことを言われたと思う。(なんとなく、雰囲気で)車道のせいか、ずいぶん遠回りしてミケランジェロ広場に到着。

広場には、ミケランジェロの像が中央にあり、眼下にはドゥオモを中心としたキレイな街並みが広がっていて、感動した。この日も、いい天気に恵まれていた。

「私たち、昨日はあのあたりを散策していたんだねぇ」

「ここからみる景色もきれいだな」

しばらくすると、日本人観光客2人組がやってきたので、写真を撮ってもらった。

「ドゥオモが小さいなぁ。自撮りするかぁ」

と、拡嗣が何度も色々なスポットで撮ってくれた。拡嗣の方が数倍、上手。

そのあとも、入れかわり立ちかわり、日本人観光客が来て写真を撮ってもらったが、ツアーは時間がないらしく、バタバタしていた。かえって、わるかったかな。

「ね、私たち、個人で来てよかったよね」

「そうだな。こんなにのんびりできる」

そのあとものんびりと風景を眺めながら、写真を撮ったり・・・。

結局、1時間と少し、ミケランジェロ広場ですごして、10時過ぎになって街に戻ることにした。

「ここを行けば、いいんだよね?」

「みんな行くから、間違いない」

と、ハイキングコースを歩きだした。途中で、最後に写真を撮ってくれた2人に出会い、

「フィレンツェにはどれくらいいるんですか?」

と尋ねられ、

「今日、シエナに発つんです」

「シエナに?」

「シエナで挙式します」

「それは、おめでとうございます」

拡嗣が

「お惚気美和ちん、余計なこと言って」

と真っ赤になっていた。

こっそり、可愛い、と思った美和なのだった。
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