夢のウエディング イン イタリー
ひと休みしてから、2人でそこに向かうとカメラマンとビデオカメラマンが待っていた。ボルゴ・ラ・バーニャイアの中の色々なところで撮影。ビデオを撮っているときは、

「なんでもいいので、話していてください」

と言われていたので、

「どんなかんじになるのかな~?楽しみだね~」

みたいなことを話していた。いろいろなポーズの注文があった。

「寄り添ってください」

「向かい合って見つめあってください」

「キスしてください」

などなど。

ひと通り終わって、いよいよ挙式となった。オルガンの演奏で入場。

緊張してしまった。うまく歩けないし。とりあえず、進んでいく結婚式。

ところが・・・指輪交換のところで拡嗣が渡されたのが、違う!大きい方の美和の指輪!太い指が男のほうだと普通・・・思うよね。

でも、とりあえずそのまま続け、サイン、誓いのキス・・・。

締めの「神に感謝!」と言わなければいけなかったところ、美和、すっぽかす。拡嗣、苦笑。そして、入口の方に歩いて行った。入口のところで記念撮影。

そのあと、シエナへフォトツアーへ。ウェディングドレスで車に乗るのは、やっぱり大変だった。確かに、無理ではなかったけれど。20分ほどでシエナのカンポ広場に到着。でも、カメラマンとビデオカメラマンはタクシーがつかまらず、なかなか来なかったので、そのあいだにアシスタントの人に写真を撮ってもらった。まさか、デジカメの方に、ウエディングドレスで写れるとは思わなかった美和は大はしゃぎ。

しばらくしてカメラマンたちが到着。いろいろなポーズで写真を撮ってくれた。拡嗣が

「寝転んで、シエナの風景と同化しているところを撮ってもらいたい」

というリクエストを出し、OKしてもらった。

「日本人でこんなことを頼む人はなかなかいない。イタリア人ならいそうだけど」

そのあと、車でドゥオモへ。カンポ広場でも、ドゥオモでも、色んな観光客に写真を撮られてしまった。

"Congratulations!!"

"Aguri!!"

などと言ってもらえた。さすがに、日本語で「おめでとう」はなかったけれど。とりあえず、無事に撮影が終わり、ボルゴ・ラ・バーニャイアへ戻った。

しばらく、部屋でひと休み。

「結婚したんだねぇ」

「よろしく、僕の奥さん」

「こちらこそ、よろしく、旦那さま」

夕食の時間になり、ハイヒールをスニーカーに履き替え、ベールとグローブをとってウエディング・ディナーへ。
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