夢のウエディング イン イタリー
翌日は、ユックリと起きて、9時ごろ朝食。

地獄めぐりへと出掛けた。

海地獄、山地獄、坊主地獄、山地獄、かまど地獄、血の池地獄、鬼山地獄、白池地獄・・・とのんびりと巡り、途中ランチを食べ。

夜は、夕食後、ホテルの温泉に入って、それから、2人の甘い時間を過ごした。

翌日、比較的早い便での帰りだったので、拡嗣の母に空港まで送ってもらい、一路羽田へ。

「これで、お互いの親にも会ったわけだし、正式に婚約者だね」

「婚約指輪は・・・ちょっとしたものでいいから、やっぱり欲しいな。アクアマリンのファッションリングなら、2万くらいで買えるでしょ」

「詳しいね」

「妄想しながら、いろいろネット見てた」

「じゃあ、今度、捜しに行こう」

「でもね、あたし、指太くて・・・15号だから、サイズ調整が必要だと思う」

「時間はかかるかもだけど・・・大丈夫だよ、ちゃんとしたお店なら」

「だといいけど」

「時間あるときに、いろいろお店見といて。欲しいの、見つけといてよ」

「うん・・・」

「じゃあ、今日は、疲れたろうから、これで」

「うん、またね」

美和は自宅に帰り、別府で起こったことをまくしたてるように両親に話した。もちろん、夜の話は抜きで。

「今度は、両家顔合わせだな」

「あ、それがあったんだ・・・」

「あたりまえでしょう。結納をしないにしても、一度は会っておかないと」

美和の母は呆れ顔。

「コージくんと話してみる」

「そうしなさい」

美和は部屋に行くと、拡嗣に電話をかけて、両家顔合わせのことを言った。

「そうかぁ。抜けてたな。やっぱ、東京だよなぁ。うちの両親にいつ来れるか聞いてみるわ」

「うん、よろしく。場所もさがさなきゃね?」

「そうだね。今度の日曜日、夕食のついでに探そう」

「うん」

「じゃあ、おやすみ」

「おやすみ」

だんだん、本格的になってきたな、2人の結婚話。どきどきするのを感じていた美和だった。
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