腕の中の静けさは・・・
でもこうやって何でもないみたいに話しにくいことでも話しやすくしてくれる天音。

やっぱり天音じゃんって。

そういう幸せな時間をオレに感じさせてくれるのは間違いなく天音なんすよね。









「ユソン、子供のこと、それでいいかな?」




「そーすよね。オレひとりの話じゃないんすよね。もう3人。オレ達家族のことなんすよね。
ほんとゴメン。不安にさせてゴメンな天音・・・」





「私こそ、ごめんなさい」









触れるだけのキスがまた加速して深さを増してゆく・・・






触れたら触れた分だけ幸せを感じられる。









もう一度天音をベッドに静かに沈めると忙しく動き出すオレの手。

そんなオレを責めることなんてしない声は甘く愛しく耳に届く。









お互い準備なんてとっくに出来てるのに楽しむように肌を感じあって何度も見つめあう。







大きく呼吸をした天音を合図にゆっくり身を沈めようとしたら・・・









「泣いてる・・・・・」

「・・・・・マジっすか?このタイミングでぇ?」




「泣いてるよ」

「ちょっとさ・・・泣かせとかない?」



「・・・・・・ぇ、なに言ってるの?」

「だって・・・・・」

「・・・・・」


「あーーーーーーーーーもぉーわかったすよ。そーっすよね。オレが間違ってます!」







ゆっくり天音の上から身体をずらすと、パって下着をはいてパジャマを羽織って部屋を飛び出したオンマー天音。






颯爽とかっこいい・・・




なんて思うわけねー。


はぁ、、、、、どーすんだこれ。






シオンめ!マジか!ってちょっとだけ恨めしい・・・・








しばらくして寝室を覗くとシオンをきゅって抱きしめて眠ってる天音。




はぁぁぁ・・・・・

ちょっとは、、少しは、、戻ってきてくれるんじゃないかって、そぉ~思ってたけど、、、



はっぁぁぁぁ、、、、期待したオレがバカだった・・・





ふたりが眠るベッドに静かに入り、なんかこぉ~~色々なもんギュって抱きしめて目を閉じた。













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